子供たちが受ける身体的負荷「ランドセル症候群」

「ランドセル症候群」という言葉がウェブニュースでちらほら見られるようになりましたが、このランドセル症候群とは、自分の身体に合わない重さや大きさのランドセルを背負ったまま、長時間通学することにより心身に不調を来す状態と解釈をすることができますが、いったいどのようなものなのかというと、

①(小学生の)小さな体で3キロ以上の重さがある通学カバンを、(一定時間)背負って通学することによる筋肉痛や肩こり、腰痛などの身体異常

②通学自体が憂鬱に感じるなど気持ちの面にまで影響を及ぼす状態

とのことです。
 この調査は、学校用水着開発の大手「フットマーク」(本社・東京)が実施した「ランドセルの重さに関する意識調査」で判明しました。


 通学にランドセルを利用している小学1年生から3年生とその保護者1200人を対象として、それら児童の90・5%が「ランドセルが重いと感じている」と回答し、保護者の85・8%も「子どもにとってランドセルが重すぎるのではないか」と感じているというのです。

 小学生が扱うランドセルの重さは平均3・97キロで、3キロ以上ある割合は65・8%
 重く感じる児童の3.1人に1人が通学時に肩や腰・背中などの痛みを訴えたことがあるとのことでした。

 これらの対策を以前から懸念して、解決に導いている教育機関もあります。

 首都圏の某有名私立小学校では、生徒が授業で使用するi-padを2016年に導入していますが、これは後述するGIGAスクール構想の目的とは違い、生徒の身体的負担を考慮したものでした。

 同校の教頭によると、「子どもたちの通学カバンが重く、荷物を減らせないかと考えたことがきっかけでした」と仰っています。つまり、教材をデジタル化して「重いランドセル」の軽減を図り、手提げを持っても身体への負荷がかかりにくいようにした画期的な取り組みです。

 さまざまな取り組みから、生徒たちの負担が取り除かれれば良いわけですが、i-pad等の端末も良い面ばかりではありません。

 文科省が推進する「GIGAスクール構想」により、i-pad等を小学校に導入する動きが高まり、コロナ禍の後押しもありほぼすべての小中学校に普及しつつあります。

 しかしタブレットは使用方法に注意していないと、生徒の「姿勢」や「視力」などに身体的負担(ストレートネックによる頸部痛や頭痛、筋疲労)が起こりうるため、特に注意が必要でしょう。

 かつては稀だった小学生の首こり、肩こりなどが増えつつあります。従来は家庭用ゲーム機、(従来型の)過度な学習等がその中心的原因とされてきましたが、ICT化により更に追い打ちがかかると予想されます。

 私はこのICT化には賛成ですが、該当生徒や教育関係者の皆様共に、是非「正しい使用時の姿勢」「身体がアラートを起こすタイミング」などを先に学習しておく必要があると感じております。